初めての作詞作曲。初心者からの歌づくりにチャレンジ。【序章】バンドマンからシンガーソングライターへ。

音楽と私と、バンド活動

さて、お話はさかのぼること1年ちょっと前、2021年の1月から始まる。
ある寒い冬の日、私は思いつきでバンドを組もうと決めた。

といってもメンバーは私1人しかいない。私が演奏できる楽器は、キーボードとカズー、カスタネットとマラカス(あと、ウクレレをほんの少々)だけど、私の音楽スタイルとしては1人で演奏するというイメージはなかったので、バンド活動にしようと思ったのだ。

バンドを組むといっても、とりあえずは私1人なので、バンドリーダーである私が組む!と決めたらもうバンド。

カッコいいバンドのロゴを作り、バンドTシャツを作ったりしよう。今のところ一緒に演奏してくれるのはiPadしかいないけど、もしかしたらメンバーになってもいいよという奇特な人にいつか出会うかもしれないし、今はオンラインでセッションもライブも出来るし、などと空想をふくらませ、まずはカッコいいバンド名を付けることにした。

迷走するバンド名のゆくえ

ところがである。バンド名を付けるのって、かなり難しいのだ。バンド活動を始めたとたん、いきなりつまづく私。もっとこう、メンバー間の音楽の方向性との違いとかでつまづきたい。暗礁に乗り上げるの早過ぎだけど、バンド名はなかなかに難しい。

本業の広告の仕事では、あまたの商品やサービスのネーミングを考えてきたけど、バンド名は想像以上に難しい。いつか飼おうと思っている猫の名前も、いつか頼まれたら名付けるカフェの名前も、ベーカリーやパティスリーの名前も、ホテルの名前も、城の名前も、いろんなものの名前をいくつも考えてあるけど、バンド名はちょっと違う難しさだ。

なぜなら、カッコよくて小洒落ていて覚えやすく、さらにここが一番重要だと思うのだけど、そこに深いメッセージ性がなくてはクールじゃないと思うからだ。

何日もうんうんと頭を悩ませた私は、迷った末に「バンド名決めったー」という診断メーカーに頼った。

出てきた名前は……「ピチカートレンジ」。

うーん……、まぁ……いいか。まぁまぁ小洒落ているし、そのことばっかり考えているといつまで経ってもバンド活動が進まない。とりあえずもう、それにすることにした。

深いメッセージ性どこいった、である。まさに紺屋の白袴、医者の不養生。

(でも、なにかの拍子にうっかり人気バンドになってしまったら、略されると「ピチレン」なので、それはどうかなぁ……とも思っている。とりあえず暫定、暫定)

驚きの出会い、ツイッターすごいな

そんなわけで余暇にピチカートレンジ(仮)のバンド活動をちまちまと楽しんでいた私は、ツイッターで時々「今日は趣味のバンド活動~」などとツイートしていた。

ツイートしなければ、私のバンドの存在が誰にも分からないので発信していたのだけど、そんな私にある日突然、転機が訪れた。

それは今年のお正月休みのこと。私はいつものごとくツイッターに、バンド活動についてこう書いた。

そしたら、なんという驚き。

このツイートに音楽プロデューサーの宇童吉克さんが「プロデュースしますよ」と声をかけてくださったのだ。

プロですよ、本物ですよ、本物の音楽プロデューサー。まさかの弱小仮想バンドの私にですよ。え? ちょっ、え? 本当に?

(宇童さんは、国内はもとより海外でも活躍される音楽プロデューサー。ツイッターではガーデニングを愛する、とても素敵な方。その後のやりとりで、音楽に対して、音楽が人に与える影響について、宇童さんの想いや活動を伺ったら、私は胸が熱くなり、感動して涙がこぼれそうになった……)

お話はとんとん拍子で進み、私は宇童さんに曲作りのプロデュースをお願いすることになった。いやはや、なんでもツイートしてみるものだ。ツイッターが結んでくれる縁って、本当にミステリアスでミラクル。

バンド結成から約1年目にして、突如として本格的な音楽活動の始まりである。宇童さんとのお話では、作詞作曲して歌って歌を完成させるので、そしたらもう私はシンガーソングライターだ。

シンガーソングライターひらまり……、なんて素敵な響き。バンドはちょっと置いておく。

でも今回は決意している。
私は、本気で、歌を作るのだ。

素人からの歌づくり初挑戦。わくわくドキドキのクエストがまたひとつ始まった。よかったら皆さん、見守ってくださいませませ。

その日からの経緯は、コチラがツイッターのまとめ▼

――つづく。

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