初めての作詞作曲。初心者からの歌づくりにチャレンジ。(2)出来た歌をプロに聴いてもらったところ。

私の作った歌を音楽プロデューサー宇童さんに送ったら

なんとかかんとか作詞作曲した歌を、iPhoneのボイスメモで録音し、「レゲエっぽい感じをイメージしました」などと素人のくせに生意気なコメントを付けて音楽プロデューサーの宇童さんに送った私。

↓前回の作詞作曲編

一流のプロフェッショナルに自分の作った歌を聴いてもらうことなんて、めったにない、というか生まれて初めてのことだ。とてもわくわくする気持ちと緊張感が入り混じった不思議な気持ち。

そうこうするうちに宇童さんからメッセージが返ってきた。
そこに書かれていたのは……、

「いい歌ですね!」

私はこの冒頭1行で、天までどころか成層圏を突き抜けて宇宙の彼方まで舞い上がった。

誰あろう、ニューヨークで音楽プロデューサーとしてのキャリアをスタートして、世界をフィールドに様々な音楽を手掛ける宇童さんが、私の歌を、初めての歌を「いい歌ですね!」と言ってくれたのだ。

いい歌ですね…いい歌ですね…いい歌ですね…

自慢のように聞こえたかもしれないけど、純粋な自慢なので、気にせず読み進めていただきたい。

宇童さんから仮アレンジの曲が送られてきたー

そして宇童さんから私の歌声から音を採って、仮アレンジした曲が送られてきた。歌パートにはボーカロイドが入ったもの。

その曲を聴いた時の感動といったら、もう。

初めて聴いた時の私の素直な気持ちは、
意味が分からないかもしれないけど、

「私の歌が、歌になってる!」

だった。自分が意図したメロディに前奏も伴奏もついて、厚みのあるサウンドで「ちゃんとした歌」になった、と思ったのだ。私が想定した以上に、かっこいいレゲエのリズムの曲になっている。

ゾクゾクしてわくわくして胸がいっぱいになった。自分の歌で感動するというのは自給自足のようだけど、私の歌という素材を感動的に仕上げてくれた宇童さんの腕前が凄いのだ。

例えていうなら、生卵を渡したら、「エッグなんとかかんとか~季節の彩りを添えて~」みたいな、すごい料理になって戻ってきた感じ。でもほぼ原曲をそのままに、「素材の持ち味は損なわず、最高の状態に仕上げました」的な、私の歌のグレードが 一気に引きあがったような、そんな印象。プロフェッショナルの力、すごい。

ところが、このアレンジは曲全体の枠決め用のものだと宇童さんは言う。メロディやコード、テンポ、キーの確認用なのだそうだ。

確認用の仮アレンジでこんなに感動するなんて、本番はいったいどうなることだろう。なんともはや、胸躍る体験は続く。

編曲プロデュース秘話

・感覚に訴えかけるコードの秘密

後日、宇童さんに「プロデュース秘話」を教えてもらった。宇童さんのアレンジは宇童さん独自のスタイルで、メロディだけでなく、歌詞の言葉にも合わせてコード付けをしているのだそう。言葉の意味に音の響きを乗せているのだ。

たとえば、私の歌では、

1番が「不思議に満ちていた」
2番が「希望に満ちていた」

と、同じメロディで言葉が「不思議」「希望」と変わっているところを、それぞれ別のコードが当てられているのだそう。「不思議」にはミステリアスなコードが、「希望」には希望的なコードが付いている。
これは人の共感覚に訴えかける、映画音楽の手法に則ったコード付けなんですって。
奥が深いなぁ。

・キー設定でカラーが変わる

また、宇童さんの仮アレンジでは私が送った原曲とキーが変えてあった。実は自分で作曲しておきながら、原曲は声が出しにくいなぁと思って歌ったのだけど、宇童さんはそんなことはお見通し+αで、キー設定を半音上げたとのこと。

キーにはカラーがあって雰囲気が変わるので、私の歌に合うよう設定を変えたのだそう。なおかつシンガー(今回は私)にとってちょっとチャレンジ要素のある音域、宇童さん曰く「無難ではなく、無理ではなく」声を出せるキー設定にするのだそう。

アレンジが仕上がったら、新米シンガーとして張り切って練習しなくては。

さて次はいよいよ宇童さんと初対面です。

さて、ここまでの宇童さんとのやりとりはメールとDMだったけれど、次はオンラインでいよいよ宇童さんと初対面。

曲作りのための「打ち合わせ」をするのだ。「2時間程度、長いインタビューになります」と宇童さんからメールが来た。とても楽しみだけど、音楽プロデューサー宇童さんという人は、いったいどんな人なんだろう!?

この続きはまた次回。

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